7月11日水曜日、12日木曜日のアメリカ株式市場

 一昨日7月11日水曜日のアメリカ株式市場は、トランプ政権が9月以降、2000億ドル相当の中国製品に10%の関税を課す追加措置案を発表し、中国も報復を示唆したことにより、ダウ平均が219ドル21セント安の2万4700ドル45セント、NYSE総合は133.05ポイント安の12681.59ポイント、42.587ポイント安の7716.611ポイントで取引を終えました。なお、ブラジルなどアメリカ大陸の主要株価指数も、メキシコ以外は下落して引けています。
 キャタピラーやボーイング、工業製品や事務用品のスリーエム、半導体株などの中国事業セグメントが高い銘柄が下げを主導し、NASDAQではアップルが1.29%あまり下落しました。加えてアメリカ週刊石油在庫統計でガソリンや留出油の在庫が先週より増加したこともあり、原油相場も下落したために、シェブロンやエクソンモービルなどの石油株下落も指数の重荷になりました。
 アメリカ7月PPI(生産者物価指数)が、前月比は市場予想0.2%に対して0.3%となり、前年比は市場予想3.1%に対して3.4%になり、コア指数は前年比2.6%に対し2.8%となり、今後、FOMCのアメリカ利上げ判断や中国などのドル建て債務に影響を与える可能性はありそうです。
 そういった中、清涼飲料水のキューリグ・ドクター・ペッパーやバイオ医薬品のAC
イミューンやアービュタス・バイオファーマ、21世紀フォックスと英スカイ買収合戦を繰り広げているケーブルテレビ会社コムキャストが上昇して終値を迎えました。
 そして、前日7月12日木曜日のアメリカ株式は反発して、ダウ平均は224ドル44セント高の2万4924ドル89セント、NYSE総合は79.87ポイント高の1万2761.46ポイント、NASDAQ総合は前日比107.305ポイント高の7823.916ポイントで終えました。
 アメリカによる2000億ドル相当の中国製品への追加関税に対する中国の報復措置がまだ出ていないこともあり、11日に下落したキャタピラーやボーイングなどの中国売上比率が大きい株に買戻しが入り、アップルが新型のマックブック・プロ発売を発表したこともあり、主力ハイテク株は過去最高値更新となりました。また、13日から本格化するアメリカ主要企業の四半期発表を先回りした買いが継続しているようです。
 他方でアメディカなどの医療関連や食料品などのディフェンシブ銘柄やソフトウェア大手CAテクノロジーズ買収を発表したブロードコムが下落して終わりました。
 12日に発表された米新規失業保険申請件数は22.5万件の市場予想を下回る21.4万件となり、2か月ぶりの低水準となったことで、引き続きアメリカ労働市場の好調が示され、同日発表の米消費者物価指数は0.1%上昇と市場予想の0.2%上昇を下回り、コア指数は市場予想通りとなり、インフレもそれほど進んでいないと見なされたことも買いに繋がったようです。http://www.hedgefundmatrix.com/